沖縄島(アカボシゴマダラ)
- いつざい あおき
- 6月8日
- 読了時間: 3分
放蝶か飛来かという議論はひとまず置いて、沖縄島で昨2024年8月にアカボシゴマダラが採集されました。月刊むし647(2025年1月)号に掲載された報告を読むと、8月から10月にかけて継続して記録されていたので、今年も発生するかなと少しは期待していました。5月の終わりに沖縄島等に出張することは、ずいぶん早くに決めていたのですが、狙いはオキナワカラスアゲハとリュウキュウウラナミジャノメで、アカボシゴマダラは奄美大島と同じで6月中旬くらいだろうと考えていました。だから今回は見送ろうと思っていたのですが、沖縄島等に向かう数日前にアカボシゴマダラを目撃したという話を聞きおよび、俄然やる気が出てきたのでした。
全4日の行程で、初日は石垣島から慶良間諸島は座間味島までの移動だけで終わり。翌日は涼しいくらいの天気で、リュウキュウウラナミジャノメはいくらか得たものの、ほとんどが♂。オキナワカラスアゲハは損傷個体のみ……。曇天の割にはがんばりました笑。
座間味島で一泊して、いったん那覇に戻り、3日目は大雨。この日はやんばるでライトトラップを予定していましたが、ハグルマヤママユを採集するどころか、居酒屋で憂さ晴らし……。
最終日は少し日も差す天気になりましたが、気温は上がらないまま。それでも、手応えのある採集品もあり、意気揚々と夕方には4日間の掉尾のポイント北中城村に着きました。月刊むしの報告通りのポイントに赴くも、展望台のてっぺんでは見つけられませんでした。帰りの飛行機の時間も気になり、ものすごく焦ってきました。居合わせた写真家の方に「あそこで見ましたよ」とアドバイスをもらい、展望台のてっぺんから少し低い一帯を探しました。高いところの梢にテリトリーを張る個体を見つけ、長竿を伸ばしきって掬うことができました。完品の♂でした。続いて旋回中の個体を空中戦で一撃。こちらは少しキズがありましたが、いずれも過去に奄美大島で採集した個体より上等です。
その後は、2頭ほど目撃しましたが高所を飛び、手も足も出ずじまい。飛行機の時間も迫ってくるし、アカボシゴマダラも飛ばなくなったので、打ち止め。数を得ることが目的ではなかったので、満足して帰りの飛行機に乗ることができました。
※このピンポイント以外での調査は時間の問題でできませんでした。こちらはフタオチョウが多いそうです。ご存知のように沖縄県の天然記念物に指定されているので、フタオチョウの採集と誤解されることのないよう、節度のある行動をお願いします。
今回は採卵用の母蝶を多く採ることができ、その世話と採卵とに忙殺されて、ブログを書くことができませんでした。さくさくブログ等を更新できずに、常日頃、情けない気持ちでいっぱいです。これに懲りずにお付き合いくださいませ。

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