波照間島(コウトウマダラ)
- いつざい あおき
- 2024年8月23日
- 読了時間: 2分
以前除草剤の散布が行われたので、しばらく敬遠していたのですが、ぼちぼち花場が回復しているかなということで波照間島に行ってきました。花場に関しては、センダングサは育ってきていましたが十分に花を付けるまでには成長していませんでした。蝶影も薄く、とにかくリュウキュウムラサキが多いのですが他種は好調とは言えません。
それでも、朝一番にミナミコモンマダラを1♂採集しました。続いて、コモンマダラ系の蝶が枝先に止まったので、これは難なく採集できるなとネットを振ったところ、あろうことか竿が折れてしまいました。もちろん蝶は逃げていってしまうし、島に着いて小一時間しか経っていないのに、採集に赤信号です。こういう時に限って、スペアを持っていません。それでも、先っちょの部分だけで振っていましたが、なかなか難しい……。
ぼちぼち帰りの船の時間が近付いてきました。レンタルバイクを停めて、水分補給をしていたら、目の先のサルカケミカンに白っぽい蝶が飛んできて翅を休めています。
コウトウマダラだ!
先っちょだけのネットを片手に、一瞬考えました。サルカケミカンの枝でネットを破いたらどうしよう……と。しかし躊躇していても仕方ありません。ままよとネットを振ったところ、うまく入ってくれました。少し欠損もありますし、全体的にスレてはいますが、満足です。
何度か与那国島まで本種を狙って行ったのですが、うまく出会えませんでした。江戸の敵を長崎で討つではありませんが、思わぬところで採集できて、下ろしたての竿を折ったことは帳消しになりました。
気になったのはマルバネルリマダラを1匹も見なかったこと。秋にはまた飛んでいるような気もするのですが、ツマムラサキマダラも少なかったし、早く蝶影も回復してほしいです。なおリュウキュウムラサキはフィリピン型が大部で、台湾型、大陸型が少し飛んでいるという感じでした。赤斑型や海洋島型は見かけていません。♂にいたのかもしれませんが、そこまで見られていません。主に採集したのは最南端線ですが、リュウキュウムラサキは♂が2mおきにテリトリーを張っているくらいの勢いでした。

Comentários