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石垣島(ヤエヤマムラサキ)

 秋も深くなってきて、石垣島も寒くなってきましたが、ヤエヤマムラサキも増えてきました。ヤエヤマと和名が名付けられてはいますが、八重山諸島でも定着は確認できていません。どうも冬の寒さに幼虫が弱いようで、成虫は冬から春にかけて時折見かけるのですが、幼虫はオオイワガネの葉上で集団で亡くなっている姿を見ることがあります。  成虫の斑紋は、大きく「ツマジロ型」「ムモン型」「シロオビ型」に分けられます。これらの斑紋について言及されている文献は少なく、かつてフォームの名称が命名されているのか、少し調べてみたものの僕には不明のままです。塚田図鑑でも「(我国に)ルソン方面からの飛来が多いので前翅端に白紋の出たものが多く見られる」とあるだけです。ルリマダラ類に擬態している本種なので、なるほどルソン斑を擬態しているのかとは思いますが、実際ルソン島の本種の斑紋がどうなっているのか、僕にはよくわかりません。「ツマジロ型」がルソン島からで、「シロオビ型」は大陸から……とわかりやすい話ではないようです。ちなみに台湾でも定着はしていないとのことです。



 
 
 

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